AI時代の発信幻想 第2章 #23
建築の仕事とブログ運営は意外と似ている
建築やリフォームの仕事を長く続けてきた。
朝から現場へ向かい、職人さんと打ち合わせをし、お客様と話をする。
図面を見て、材料を確認し、一つひとつの工程を進めていく。
長くこの仕事をしていると、それが当たり前になる。
ところが最近、ブログを書き続けるようになって気付いたことがある。
建築の仕事とブログ運営は、意外なほど似ている。
最初はまったく別の世界だと思っていた。
建築は体を動かす仕事。
ブログはパソコンに向かう仕事。
共通点などないと思っていた。
しかし続けるほど、同じような感覚になる場面が増えてきた。
建築では、更地にいきなり家は建たない。
まず土地を確認する。
基礎工事をする。
柱を立てる。
屋根を組む。
壁を作る。
設備を入れる。
内装を仕上げる。
完成までには多くの工程がある。
一つでも手を抜けば、後で必ず影響が出る。
ブログも同じだった。
ドメインを取得した。
WordPressを設定した。
カテゴリーを考えた。
プロフィールを書いた。
記事を書き始めた。
Search Consoleを登録した。
一つひとつ積み上げて、ようやく今の形になってきた。
最初から完成したブログなど存在しない。
建築と同じように、少しずつ育てていくものだった。
現場では、急いで工事を進めても良い結果にはならない。
コンクリートには固まる時間が必要だ。
接着剤にも乾く時間が必要だ。
焦って次の工程へ進めば、後からやり直しになることもある。
ブログもよく似ている。
早くアクセスを増やしたい。
早く収益化したい。
そんな気持ちはある。
でも記事には記事が育つ時間がある。
Googleに認識されるまでにも時間がかかる。
読まれるまでにも時間がかかる。
現場で学んだ「待つこと」の大切さが、ブログにも当てはまるとは思わなかった。
もう一つ似ていることがある。
それは派手さよりも基本が大切だということだ。
建築では、見えない部分ほど重要になる。
基礎。
下地。
防水。
断熱。
完成すると見えなくなる場所に時間をかける。
だから長く安心して住める家になる。
ブログも同じなのかもしれない。
記事数だけではない。
カテゴリーを整理する。
タイトルを考える。
読者が読みやすい文章を意識する。
地味な作業ばかりだ。
しかし、その積み重ねが後になって大きな違いになる気がしている。
最近はAIを使いながら記事を書いている。
テーマを考えたり、構成を整理したりする時には本当に助けられている。
もしAIがなければ、ここまで継続できなかったかもしれない。
それでも最後に記事を公開するのは自分だ。
何を書くかを決めるのも自分だ。
建築でも同じだと思う。
便利な工具は増えた。
電動工具も進化した。
測定機器も高性能になった。
仕事は確かに効率化された。
しかし、お客様の希望を聞くこと。
現場で判断すること。
仕上がりに責任を持つこと。
それは今も人が担っている。
AIも同じなのだと思う。
便利な道具であることは間違いない。
しかし道具をどう使うかは、人間が決める。
だから私はAIと建築は対立するものではないと感じている。
むしろ、お互いを支え合う存在なのかもしれない。
建築の仕事をしていると、一日の終わりに現場を見渡すことがある。
昨日より少し進んでいる。
壁ができた。
床が張られた。
窓が付いた。
その小さな変化を見ると、「今日も前に進んだ」と感じる。
最近はブログでも同じ感覚がある。
記事が一つ増える。
カテゴリーが整理される。
検索に表示される記事が少しずつ増える。
アクセスはまだ多くない。
収益もまだない。
それでも昨日より一歩前へ進んでいる。
その感覚が嬉しい。
建築もブログも、一日で完成する仕事ではない。
だからこそ面白い。
少しずつ積み上げる。
少しずつ形になる。
その過程を楽しめる人が、長く続けられるのかもしれない。
AI時代になって働き方は変わり始めている。
新しい技術も次々に生まれている。
それでも、積み上げることの価値は変わらない。
建築の仕事で学んだことは、ブログを書くようになっても生きている。
そしてブログを書き続けることで、建築の仕事を改めて見つめ直すこともできるようになった。
一見すると関係のない二つの仕事。
でも私の中では、どちらも「未来を少しずつ形にしていく仕事」なのだと思っている。
だから明日も現場へ向かう。
そして夜になれば、またブログを書く。
その繰り返しが、今の私らしいAI時代の働き方なのかもしれない。
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