AI時代の発信幻想 第2章 #24
発信を始めてから、スマホを見る時間が少し減った
以前の私は、時間があればスマートフォンを開いていた。
朝起きてすぐ。
仕事の休憩時間。
夜、寝る前の少し空いた時間。
気付けばSNSを見て、ニュースを見て、動画を見ていた。
特に目的があったわけではない。
ただ何となく画面を眺めていることが多かった。
次から次へと流れてくる情報。
新しいAIツール。
副業の話。
ブログ運営。
成功した人の体験談。
見始めると止まらなくなる。
「あと少しだけ」
そう思いながら、気付けば30分、一時間と時間が過ぎていたこともある。
その時間が悪かったとは思わない。
知らなかった情報を知ることもできた。
新しい考え方に出会うこともあった。
だから必要な時間でもあったと思う。
でも最近、少しだけ変わった。
ブログを書き始めてからだ。
仕事が終わって家に帰る。
以前ならスマホを手に取ってSNSを開いていた。
今はその前にパソコンを開くことが増えた。
今日あったことを思い返す。
現場で感じたこと。
AIと話して気付いたこと。
ふと頭に浮かんだこと。
それを少しずつ文章にしていく。
最初はうまく書けなかった。
何を書けばいいのか分からない日もあった。
でも続けているうちに、不思議と日常の見え方が変わってきた。
「これは記事になるかもしれない」
そう思う瞬間が増えた。
以前なら通り過ぎていた出来事にも目が止まる。
現場で交わした何気ない会話。
仕事帰りに感じた季節の変化。
Google Search Consoleから届いた一通のメール。
そんな小さな出来事も、今では大切な記録になっている。
情報を探すことより、自分の中にあるものを言葉にする時間が増えた。
その変化は、私にとって意外なものだった。
もちろん、今でもSNSは見る。
AIの新しい情報も気になる。
副業のニュースも読む。
でも以前のように、何時間も見続けることは少なくなった。
少しだけ距離を取れるようになった。
その理由は簡単だ。
見る側だけではなく、書く側にもなったからだと思う。
誰かの記事を読む。
そして自分も記事を書く。
その繰り返しが心地よく感じられるようになった。
建築の仕事でも似たことがある。
家を建てる人は、完成した家だけを見ているわけではない。
一本の柱が立つことにも意味がある。
壁ができることにも意味がある。
毎日少しずつ進む変化を見ながら、「今日も前に進んだ」と感じる。
ブログも同じだった。
一つの記事を書く。
カテゴリーを整理する。
タイトルを考える。
記事一覧が少しずつ増えていく。
その積み重ねを見るだけでも、少し嬉しくなる。
以前は情報を受け取るだけで終わっていた。
今は、自分の考えを少しだけ返せるようになった。
それだけの違いなのに、毎日の時間の使い方が変わった。
スマホを見る時間が減った分、考える時間が増えた。
文章を書く時間も増えた。
AIと対話する時間も増えた。
決して特別な毎日ではない。
朝は現場へ向かい、仕事をして、夜にブログを書く。
その繰り返しだ。
でも、その繰り返しが以前より少し楽しい。
AI時代は情報があふれている。
知ろうと思えば、いくらでも知ることができる。
それはとても便利なことだ。
でも最近は、情報を集めるだけでは少し物足りなくなった。
自分が何を感じたのか。
何を考えたのか。
それを書き残す時間の方が、私には大切になってきた。
このブログを書き始めてから、スマホを見る時間は少し減った。
その代わりに、目の前の出来事をゆっくり眺める時間が増えた。
季節の変化。
仕事で出会う人たち。
AIと交わす会話。
そして、自分自身の小さな変化。
どれも特別なことではない。
でも、その何気ない毎日こそ、このブログに残していきたいと思う。
情報を消費するだけだった私が、少しだけ発信する側へ歩き始めた。
その一歩はとても小さい。
それでも、この変化を私は大切にしていきたいと思っている。
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