建築の現場で教わった「急がない強さ」

建築業とAI

AI時代の発信幻想 第3章 #28
建築現場から学んだ急がない働き方|AI時代の仕事術

 

私は建築の仕事を長く続けてきた。

毎日のように現場へ向かい、図面を確認し、職人さんたちと打ち合わせをして、一つひとつの工程を積み重ねてきた。

AIやブログを書き始めてから、よく「時代の変化は速い」と言われる。

確かにその通りだと思う。

新しいAIが次々と登場し、新しいサービスも毎週のように発表される。

少し目を離すだけで、世の中が大きく変わってしまうような感覚になることもある。

そんな話題を見ていると、どこか焦る気持ちになる。

もっと早く覚えなければ。

もっと早く始めなければ。

もっと効率よく仕事をしなければ。

そんな言葉が頭の中を行き来する。

でも、そんな時に思い出すのは、建築の現場で教わったことだった。

現場では「急ぐ人」が評価されるわけではない。

評価されるのは、「確実な人」だ。

例えば、基礎工事。

完成してしまえば見えなくなる部分だけれど、そこが一番大切だと言われる。

どんなに立派な建物でも、基礎を急いでしまえば後から必ず問題が出る。

だから職人さんたちは、急いでいるようには見えない。

一つひとつ確認しながら作業を進めていく。

時には立ち止まり、もう一度測り直すこともある。

最初の頃は、「もっと早くできるのでは」と思ったこともあった。

でも何年も現場を見続けていると、その意味が少しずつ分かってきた。

急がないことは、遅いことではない。

失敗しないために必要な時間なのだ。

この考え方は、ブログを書き始めてからも何度も思い出す。

最初は、とにかく記事数を増やそうとしていた。

毎日更新。

SEO。

検索順位。

アクセス数。

いろいろな情報を見ていると、「早く結果を出さなければ」という気持ちになっていた。

でも、実際にはそんなに簡単なものではなかった。

記事を書いても読まれない日が続く。

検索順位もなかなか上がらない。

思っていたような成果は出ない。

そんな時、建築の現場で見てきた風景が頭に浮かんだ。

建物は、一日では完成しない。

まず土を掘る。

基礎をつくる。

鉄筋を組む。

型枠を組み、コンクリートを流し込む。

一つ終われば次の工程へ進む。

どれか一つを飛ばすことはできない。

ブログも少し似ているのかもしれない。

一記事ずつ積み重ねる。

一日一日続ける。

Googleに評価されるまで待つ。

読者に見つけてもらうまで書き続ける。

派手さはない。

でも、その積み重ねが土台になっていく。

AIも同じだと思う。

便利な使い方を覚えることは大切だ。

新しい機能を知ることも悪くない。

でも、一番大切なのは、それをどう自分の仕事や生活に活かすかということだ。

焦って新しいものだけを追いかけても、自分の軸がなければ長く続かない。

現場では、急いで作った仕事よりも、丁寧に仕上げた仕事の方が何年も残る。

ブログもきっと同じだろう。

読まれる記事を書くことも大切だ。

でも、それ以上に、自分が納得できる記事を書き続けることの方が長く残る気がしている。

最近は、以前ほど焦らなくなった。

検索順位がすぐに上がらなくてもいい。

アクセスが少ない日があってもいい。

今日は今日の一記事を書けばいい。

その積み重ねが、数か月後、数年後に振り返った時、大きな違いになっているかもしれない。

建築の現場で教わった「急がない強さ」は、AI時代になっても変わらない。

技術がどれだけ進歩しても、人が何かを積み上げていく姿は昔も今も同じなのだと思う。

だから私は今日も、現場へ向かい、仕事をして、帰宅してからブログを書く。

派手ではない毎日だけれど、この積み重ねが自分らしい働き方なのだと、少しずつ思えるようになってきた。

AIは仕事を速くしてくれる。

でも、自分の人生を積み重ねる速度だけは、自分で決めていい。

私はこれからも、急ぎすぎず、一歩ずつ進んでいこうと思う。

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