AI時代の発信幻想 第4章 #32
AIは仕事を奪うのではなく、仕事を選び直す時代を作っている
「AIに仕事を奪われる。」
ここ数年、この言葉を何度聞いただろう。
テレビでも、YouTubeでも、ニュースでも、AIの話題になるたびに必ずと言っていいほど耳にする。
確かに、AIは驚くほど進化した。
文章を書く。
画像を作る。
動画を編集する。
プログラムを書く。
翻訳する。
調べものをする。
ほんの数年前まで人が何時間もかけていた仕事を、数分で終わらせるようになった。
だから、「仕事がなくなる」と不安になる人がいるのも理解できる。
しかし、私は少し違う考えを持っている。
私は22歳から建築業界で働き始め、35年以上この仕事を続けてきた。
営業、現場管理、積算、見積り、職人との打ち合わせ、お客様対応。
一人社長として、ほとんどの仕事を自分でこなしてきた。
そんな私が60歳目前になってAIと出会った。
最初は半信半疑だった。
「本当に使えるのだろうか。」
そう思いながら試してみると、予想以上だった。
文章を書く速さ。
アイデアを整理する力。
構成を考える力。
どれも驚くほど優秀だった。
でも、不思議なことに思った。
AIを使うようになっても、私の仕事はなくならなかった。
むしろ、今まで後回しにしていたことへ挑戦する時間が増えた。
ブログを書く。
noteを書く。
新しい企画を考える。
七つのブログを育てる。
以前なら、「時間がない」と諦めていたことが少しずつできるようになった。
AIが私の仕事を奪ったのではない。
AIが私に新しい仕事を選ぶ時間をくれたのだ。
私は建築業でも同じことを感じている。
昔は図面を手で描いていた。
見積書も手書きだった。
工程表も紙だった。
今はパソコンで数分だ。
だからといって、建築の仕事がなくなっただろうか。
答えは「いいえ」だ。
仕事はなくならなかった。
仕事のやり方が変わっただけだった。
AIも同じではないだろうか。
もちろん、単純作業は減っていく。
これは間違いない。
しかし、人が考えること。
決断すること。
責任を持つこと。
相手の気持ちを理解すること。
信頼を築くこと。
これらは、今もAIには任せられない。
最近、私はAIに毎日のように相談している。
ブログの構成。
記事のタイトル。
画像のアイデア。
SEO。
本当に助けられている。
でも、最後に「この文章で公開しよう」と決めるのは私だ。
その責任はAIには渡せない。
AIが進化すればするほど、人は「何をするか」より、「何を選ぶか」が大切になる。
昔は「できる人」が評価された。
これからは「何を選び、何を続ける人か」が評価される時代になるのかもしれない。
私はそう感じている。
60歳目前になって、新しい挑戦を始めた。
ブログを七つ運営し、noteを書き、AIと向き合う毎日。
若い頃には想像もしなかった人生だ。
それでも、不思議と不安はない。
AIが未来を決めるのではない。
未来を決めるのは、今日、自分が何を選ぶかだ。
私はこれからもAIを使う。
でも、AIに生き方を決めてもらうつもりはない。
仕事を奪われることを恐れるより、新しい仕事を選べる自分でいたい。
それが、AI時代を生きる私なりの答えである。
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