AIと働き方 60歳目前で新しい挑戦を始めた理由

AIと働き方

AI時代の発信幻想 第4章  AIと働き方

#33  60歳目前で新しい挑戦を始めた理由

「もうすぐ60歳ですね。」

そう言われることが増えた。

少し前までは、「まだまだ若い」と思っていた。

気がつけば人生も後半戦。

一般的には、これから先は守りに入る年齢なのかもしれない。

新しいことを始めるより、今まで積み上げてきたものを維持する。

そんな人生を選ぶ人も多いだろう。

でも、私は逆だった。

60歳目前になって、人生で一番大きな挑戦を始めた。

それが、AIとブログだった。


私は22歳で建築業界に入り、35年以上この仕事だけを続けてきた。

営業もした。

現場も管理した。

見積りも積算も、お客様との打ち合わせも、自分でやってきた。

40歳で独立し、一人社長として会社を続けてきた。

営業マンはいない。

事務員もいない。

全部、自分でやる。

紹介だけで仕事をいただき、会社を守り続けてきた。

それが私の生き方だった。

だから正直に言えば、パソコンもSNSも得意ではなかった。

ブログなんて、自分には関係のない世界だと思っていた。


そんな私が、なぜ今になってブログを書いているのだろう。

なぜ7つものブログを立ち上げたのだろう。

自分でも時々、不思議に思う。

でも、その答えはとても単純だった。

「まだ、自分は終わりたくなかった。」

その気持ちだけだった。


建築の仕事は好きだ。

今でも現場へ行くと、自然と体が動く。

お客様に「ありがとう」と言われる瞬間は、本当にうれしい。

でも、35年以上続けてきた経験が、自分の中だけで終わってしまうことに、どこか寂しさを感じていた。

営業のこと。

現場管理のこと。

利益を残す考え方。

職人との付き合い方。

紹介だけで仕事を続けてきた理由。

もし私が引退したら、その経験も一緒に消えてしまう。

それだけは嫌だった。


そんな時に出会ったのがAIだった。

最初は、「こんなもの本当に使えるのか」と疑っていた。

ところが使ってみると、その考えはあっという間に変わった。

文章を書く。

構成を考える。

アイデアを整理する。

私が何時間も悩んでいたことを、AIは数分で形にしてくれる。

もちろん、そのまま使うわけではない。

最後に考えるのは私だ。

最後に責任を持つのも私だ。

でも、一人では届かなかった場所まで、AIが背中を押してくれた。

私は、AIに仕事を奪われたとは一度も思わない。

むしろ、新しい人生への扉を開いてくれた存在だと思っている。


気がつけば、ブログは一つでは終わらなかった。

建築。

リフォーム。

住宅。

ケーキ。

ラーメン。

AI。

エッセイ。

気づけば7つのブログになっていた。

周りから見れば、「何をやっているんだ」と思われたかもしれない。

でも、不思議と迷いはなかった。

挑戦している時間が、毎日楽しかったからだ。


挑戦には、年齢は関係ない。

若い頃は、お金がなかった。

忙しかった。

経験も足りなかった。

今は経験がある。

失敗しても笑ってやり直せる。

だから私は思う。

挑戦するのに、一番いい年齢なんて存在しない。

挑戦したいと思った日が、一番若い日なのだ。


AIはこれからも進化していくだろう。

建築業界も変わるだろう。

働き方も変わるだろう。

でも、一つだけ変わらないものがある。

それは、人が「挑戦したい」と思う気持ちだ。

どれだけ便利な時代になっても、その一歩だけはAIには代わりに踏み出せない。


私は60歳目前で、新しい世界へ飛び込んだ。

もしかしたら遅いと思う人もいるかもしれない。

でも、私は遅いとは思わない。

人生は、人と競争するものではない。

昨日の自分より、一歩前へ進めたなら、それで十分だ。


私はこれからも建築の仕事を続ける。

ブログも書き続ける。

AIとも付き合い続ける。

そして、新しいことに挑戦し続ける。

何歳になっても、「まだ面白いことがある」と思える人生を歩いていきたい。

60歳目前で始めたこの挑戦は、ゴールではない。

私にとって、本当のスタートなのだから。


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