AI時代の発信幻想 第4章 AIと働き方
#38 便利になったのに、時間が足りない理由
「AIを使えば、もっと時間に余裕ができる。」
最初は、そんなふうに考えていた。
文章を書く時間が短くなる。
画像も作れる。
調べものも早く終わる。
仕事がもっと楽になる。
そう思っていた。
実際、その通りだった。
以前なら何時間もかかっていた作業が、今では驚くほど短い時間で終わるようになった。
AIは、私の仕事を確実に効率化してくれた。
ところが、不思議なことが起きた。
以前より時間が足りないのである。
これは一体どういうことなのだろう。
建築の仕事は今までと変わらない。
朝は現場へ向かう。
お客様と打ち合わせをする。
職人さんと工程を確認する。
見積書を作る。
現場を確認する。
ここまでは、昔と大きく変わっていない。
変わったのは、仕事が終わってからの時間だった。
以前なら、家へ帰って少しテレビを見て、一日が終わっていたかもしれない。
しかし今は違う。
ブログを書きたい。
noteも更新したい。
画像も作りたい。
動画にも挑戦したい。
新しいAIも試してみたい。
Search Consoleも確認したい。
アクセス解析も気になる。
気がつけば、やりたいことが次々と浮かんでくる。
だから時間が足りない。
昔の私は、「時間がない」のではなく、「挑戦するものが少なかった」のかもしれない。
35年以上建築の仕事だけを続けてきた。
もちろん、その仕事に誇りを持っている。
でも、AIと出会ったことで、新しい世界が一気に広がった。
文章を書く楽しさを知った。
画像を作る面白さを知った。
ブログで経験を残す意味を知った。
学ぶことが、こんなにも楽しいとは思わなかった。
だから一日24時間では足りなく感じるようになった。
私は今、7つのブログを運営している。
「そんなにやって大丈夫ですか。」
時々そう聞かれる。
確かに大変だ。
でも、不思議と苦ではない。
なぜなら、自分でやりたくて始めたことだからだ。
誰かに言われて始めたわけではない。
ノルマでもない。
だから忙しくても楽しい。
この「楽しい忙しさ」は、若い頃とは少し違う。
数字を追いかけるためではない。
経験を未来へ残したい。
その気持ちが、毎日パソコンを開く理由になっている。
AIは時間を作ってくれる。
これは間違いない。
でも、その空いた時間に何をするかは、自分で決めなければならない。
私は、その時間を新しい挑戦に使うことを選んだ。
ブログを書く。
noteを書く。
AIを学ぶ。
画像を作る。
動画にも挑戦する。
こうして挑戦が増えれば増えるほど、また時間が足りなくなる。
少し矛盾しているように思える。
しかし、この忙しさは決して悪いものではない。
むしろ、生きている実感を与えてくれる忙しさなのだ。
若い頃は、「仕事が忙しい」とよく口にしていた。
今は、「やりたいことが多くて忙しい」と感じている。
この違いは、とても大きい。
同じ忙しさでも、心の持ち方がまったく違う。
やらされる仕事は疲れる。
自分で選んだ挑戦は、疲れても充実感が残る。
AIは、その違いを私に教えてくれた。
60歳目前になって、こんな毎日が待っているとは思わなかった。
新しいことを学ぶ楽しさ。
できなかったことができるようになる喜び。
記事が一つ完成する達成感。
読者の方からいただく温かい言葉。
AIが私にくれたのは、単なる効率化ではなかった。
毎日に、新しい目的を与えてくれたのである。
もちろん、焦る日もある。
「あれもやりたい。」
「これも終わっていない。」
そんな日も少なくない。
でも、以前の私は「暇になりたい」と思っていた。
今の私は、「もっと挑戦する時間がほしい」と思っている。
同じ時間でも、その意味はまったく違う。
私はこれからも、AIを使い続ける。
仕事を効率化するためだけではない。
人生をもっと面白くするためだ。
AIが時間を作る。
その時間で、私はまた新しい挑戦を始める。
だから、これからもきっと時間は足りないだろう。
でも、それでいい。
時間が足りないと思えるほど夢中になれるものに出会えたこと。
それが、60歳目前の私にとって、一番うれしい変化なのだから。
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読んでいただき、ありがとうございました。
AIのおかげで、仕事は少し速くなりました。
でも、それ以上に増えたのは、「やってみたい」と思えることでした。
忙しい毎日は変わりません。
それでも、今の忙しさは未来へ向かう忙しさです。
この「AI時代の発信幻想」は、AIの便利さを伝えるブログではありません。
AIを相棒にしながら、仕事も人生も少しずつ広げていく、一人の建築屋の記録です。
また次の記事でお会いしましょう。


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