AIには任せても、人には任せられない仕事がある

AI時代の働き方

AI時代の発信幻想  第4章 AIと働き方

#36 AIには任せても、人には任せられない仕事がある

AIは、本当にすごい。

文章を書いてくれる。

画像を作ってくれる。

調べものもしてくれる。

アイデアも出してくれる。

私自身、このブログを書く時も毎日のようにAIを使っている。

数年前の私なら考えられなかったことだ。

だから私は、AIの便利さを誰よりも実感している一人かもしれない。

でも、毎日AIと向き合っているからこそ、逆に強く思うことがある。

「AIには任せられても、人には任せられない仕事がある。」

そして同時に、

「人にしかできない仕事も、まだたくさん残っている。」


私は35年以上、建築の仕事を続けてきた。

図面を描くこともある。

見積書を作ることもある。

工程を考えることもある。

これらはAIが得意になっていくだろう。

実際、すでに手伝ってもらえることも増えている。

しかし、お客様の家へ行き、玄関を開けた瞬間の空気まではAIには分からない。

「今日は少し元気がないな。」

「本当は違うことも悩んでいるのかな。」

そんな小さな変化は、会話や表情、間の取り方から感じるものだ。

これは数字では表せない。


工事の打ち合わせでも同じだ。

お客様が「これでお願いします」と言ったとしても、本当に納得しているとは限らない。

少し表情が曇ることもある。

言葉にはしない不安を抱えていることもある。

そんな時は、私は図面の説明をやめる。

まずは雑談をする。

犬の話。

孫の話。

天気の話。

建築とは関係のない会話から始める。

すると、少しずつ本音が出てくる。

「実はね……。」

その一言が出てきた瞬間、本当の打ち合わせが始まる。

AIは知識を持っている。

でも、「安心」を作ることは、人にしかできない。


会社を経営していても同じだった。

私は一人社長だ。

だから社員はいない。

しかし、職人さんとは長い付き合いになる。

一緒に現場へ入り、暑い日も寒い日も仕事をしてきた。

信頼は契約書では作れない。

毎日の積み重ねでしか生まれない。

「この人なら大丈夫。」

そう思ってもらえるまでには、何年もかかる。

AIは知識を一瞬で覚える。

でも、信頼だけは時間が必要だ。


ブログもそうだ。

AIは文章を書ける。

私より上手な文章を書くこともある。

それでも、このブログを書いているのはAIではない。

私だ。

35年以上建築の仕事を続けてきた私だから書ける。

失敗もあった。

悔しい思いもした。

嬉しかった日もあった。

お客様から「ありがとう」と言われて涙が出そうになったこともある。

その経験はコピーできない。

だから、この文章には私の人生が少しだけ混ざっている。

私は、それが一番大切だと思っている。


AI時代になると、「何ができるか」が話題になる。

でも私は、それよりも「誰が伝えるか」の方が大切になる気がしている。

同じ内容でも、人によって伝わり方は違う。

建築一筋で生きてきた私が話す言葉。

20代の若い人が話す言葉。

学校の先生が話す言葉。

それぞれ価値がある。

AIは答えを教えてくれる。

でも、人生の重みまでは教えられない。


私は最近、AIを使う時間が増えた。

でも、人と話す時間はもっと大切にしている。

現場での会話。

お客様との雑談。

職人さんとの笑い話。

犬たちとの時間。

家族との何気ない夕食。

そういう時間があるから、AIも正しく使えるのだと思う。

もしAIだけの世界になったら、きっと私は良い文章を書けなくなる。

人と関わるからこそ、書くことが生まれる。


AIはこれからも進化する。

もっと賢くなるだろう。

もっと便利になるだろう。

でも、それを使うのは人だ。

人が人を思いやる気持ち。

人を信じる気持ち。

誰かの役に立ちたいという気持ち。

それはAIが作るものではない。

私たち自身の中にあるものだ。


35年以上建築の仕事を続けてきて思う。

良い職人さんほど、技術だけではない。

挨拶ができる。

約束を守る。

掃除をする。

相手を思いやる。

だから信頼される。

AI時代になっても、この価値は変わらないだろう。


AIには任せても、人には任せられない仕事がある。

そして、人にしかできない仕事もある。

私はこれからもAIを相棒として使い続ける。

でも、最後にお客様の前へ立つのは私だ。

最後に「ありがとうございます」と頭を下げるのも私だ。

その仕事だけは、誰にも任せたくない。

それが、35年以上建築の仕事を続けてきた、一人社長としての答えである。


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読んでいただき、ありがとうございました。

AIは、私たちの仕事を支えてくれる心強い相棒です。

でも、人を信頼し、人に感謝し、人のために動こうとする気持ちは、これからも人の中にあり続けると私は信じています。

この「AI時代の発信幻想」は、AIの可能性を語るブログではありません。

AIと共に歩きながら、人間らしく働き、人間らしく生きることを考え続ける記録です。

もしこの記事が、あなた自身の働き方を見つめ直すきっかけになれば、とても嬉しく思います。

また次の記事でお会いしましょう。

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